2022.05.11 <その他>に役立つ情報
「微小循環」という言葉を聞いたことはありますか?
多くの方にとっては馴染みのない言葉かもしれません。
「微小循環」とは毛細血管や細動脈、細静脈などの微小血管での血液循環のことです。
病気を予防したり、治療する上で大切なことは、血液の循環を良くすること。特に末梢に存在している毛細血管が大切です。
人間が健康に生きていくためには、「酸素」や「栄養素」がうまく各細胞に運ばれてゆき、そこで不要になった「二酸化炭素」や「老廃物」を運んで帰ってくることが重要です。
この仕事をしているのは大きな太い血管ではなく、毛細血管なのです。
血液がドロドロで微小循環が悪くなると…、
細胞に栄養分が届かず老廃物が溜まるため、身体の疲れがとれず、肌はくすんできます。
などがあげられます。
この微小循環ですが、専門的な機器を使用することで見ることができます。観察する場所は利き腕の反対側の薬指。
なるべく皮膚が薄く傷の少ない、普段あまり使わない指先が観察に適しています。
毛細血管の形は「食事」「運動」「環境」「健康状態」の影響を受けて変化します。
目安としては、約1ケ月間隔で観察するとその変化がうかがえます。
また、この機器では毛細血管を流れる血液の速さ(血流)を観察することもできるため、血液がドロドロかサラサラかも目で見ることができます。
下の図は、観察機器を用いて観察した毛細血管のイラストです。
毛細血管は、約60兆個もあると言われている人間の細胞すべてに酸素や栄養を送り届け、老廃物や二酸化炭素を回収している重要な「臓器」。
この毛細血管での血液循環(微小循環)が不正常であることは高血圧や動脈硬化、高脂血症など多くの病気の始まりとなります。
あなたの微小循環は正常でしょうか? 一度、血流や血管を観察しておくと安心ですね。