2022.05.11 <夏>に役立つ情報
これからの梅雨の季節~夏の間は、暑さから熱中症になるのを予防するために水分補給は大切です。ただし、自販機やコンビニなどでペットボトル飲料を購入して飲んでばかりいると「ペットボトル症候群」になってしまうかも。
今回はペットボトル症候群についてお話します。
大量の糖分を含む清涼飲料水を飲むことで血糖値が急上昇し、口の渇きや身体のだるさといった症状が現れます。最悪の場合には、こん睡に陥って救急車で運ばれるケースもあります。
ペットボトルに入ったコーラやジュース、スポーツドリンクなどの清涼飲料水、缶コーヒーなどには大量の糖分が含まれています。
その量は500mlのペットボトルでは約50g、スティックシュガー(3g入り)なら16本以上!1.5Lのペットボトルではスティックシュガー50本も入っていることになります。
この量を知ると、飲むのが怖くなりますね。
また、ペットボトルの表示で糖分と書かれていないこともありますが、栄養成分欄に「炭水化物」と書かれていれば同じ意味で、糖分とほぼ同じ量を示します。
このように大量の糖分を含む清涼飲料水を飲むことで、血糖値は急上昇します。
するとさらにのどが渇くため、また清涼飲料水を飲むことに…。
これを繰り返すことで糖尿病のような状態になり、身体のだるさや体重減少などの症状が現れるのです。
夏バテと症状が似ているため、「夏バテだと思っていたら、実はペットボトル症候群だった」というケースも多いようです。
最近流行しているゼロカロリー飲料ならペットボトル症候群は大丈夫でしょうか?
実はこの「ゼロ」という言葉が要注意。日本の栄養表示基準では「100mlで5kcal以下のものであれば、0カロリーと表示していいことになっている」為、砂糖が全く入っていない訳ではないのです。
「ゼロカロリー飲料だから大丈夫!」とあまりにガブガブ飲んでいると、意外と糖分をとっていることになりかねません。
お茶か水であれば、ペットボトル症候群の心配はありません。
水にレモン汁を入れて飲んでもよいでしょう。熱中症対策としては、水に天然塩を入れて塩分も補給することをお奨めします。
部活動などで、水の代わりにスポーツドリンクを飲むお子様などにも注意してあげましょう。