2022.05.11 <冬>に役立つ情報
皆さん、明けましておめでとうございます!
今年も一緒に、健康で笑いの多い1年間にしていきましょうね。
「笑い」といえば、昔から「笑う門には福来たる(いつもニコニコしていて笑いが満ちている人の家には自然と幸せがめぐってくる)」ということわざがあります。誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
この「笑い」がもたらしてくれる幸せ、その1つに「健康に過ごせる幸せ」があるということが、近年さまざまな実験によって明らかにされています。
例えば、笑うことによって免疫力が高まるということがわかっています。
漫才や喜劇を観賞する前後で血液を採取し、体内のNK細胞(ナチュラルキラー細胞:免疫機能を高める物質)の活性度を調べた実験では、喜劇を観賞して笑った後はNK細胞の活性度が上昇しており、免疫力が高まっていることがわかったのです。
また、ストレスを受けると血液中に増える「コルチゾール」や「アドレナリン」という物質があるのですが、これらの物質も漫才や喜劇などを見て笑った後は大きく減少することがわかっています。
ストレスがたまった時に、テレビを見たりおしゃべりをして大笑いしたらスッキリした…という経験がある方も多いかと思いますが、笑うことがストレス発散に効果的であることは、医学的にも裏付けられているのです。
さらに、関節リウマチの方にお笑い番組を見てもらい、その後で痛みについての調査を行った研究では、番組を見て笑った後に痛みが和らいだ、痛みが軽くなった、と答えた方が多かったという結果も出ています。
こんなに良いことばかりの“笑い”、まさに「笑わんと損!」ですよね。
とはいっても、人生は楽しいことばかりが続くとは限りません。「笑いたくても、とうていそんな気分にはなれない…」、そんな日もあると思います。
ただ、私たちの身体はありがたいことに、感情とは無関係に、意志の力で笑顔を「つくる」だけでも同じ「笑い」の効果が得られることがわかっています。笑顔をつくるために顔の表情筋を動かすと、その刺激が脳の大脳辺縁系という場所に伝わり、楽しい感情が生まれてくることが心理学の実験によっても確かめられているのです。
楽しいことがあって大いに笑うことができれば、もちろんそれに越したことはありません。しかし、たとえ楽しいことがなくても、笑顔をつくっていれば、楽しい気持ちになることはできるのです。
西洋の格言には、「笑いは副作用のない最良の薬」という言葉があるそうです。
自分も他人も快く笑って、毎日を健康に過ごしたいものですね。