大阪市阿倍野区の漢方薬舗長春堂では、皆様のこころと身体の健康に役立つ健康情報をお届けしています。

夏の暑さから解放されて過ごしやすくなり食欲も増進する秋は、一方で胃腸のトラブルを起こしやすい季節でもあります。

また、季節の変わり目を迎え気温も低下することで便秘の症状を訴えるケースも増えてきます。

最近お店でカウンセリングをしていても、便通が悪くなっている、乱れている方が多いです。

そこで今回は、『便秘』についてお話します。

便秘は腸の働きが低下するために起こる『機能性便秘』と、大腸の病気でポリープや炎症などがあって起こる『器質性便秘』があります。

現代医学では、器質性便秘の場合はまず原因となる病気の治療を行い、一般的な機能性便秘の場合は下剤を服用する方法を取ります。

とはいえ、一般に下剤は腸を刺激して排便を促す働きのものばかりです。

安易に強い働きの下剤に頼り過ぎると、腸がその刺激に慣れてしまって服用量がどんどん増えてしまったり…

また、自分の便秘のタイプに合わない下剤を服用すると腸に負担をかけてしまいます。

漢方では、便秘のタイプを次の２つに分けて考えます。

ガッチリ型の比較的体力のある人がなりやすい便秘で、１～２日排便ができないと強くのぼせて不快に感じるのが特徴です。

このタイプの便秘は、腸が強いため、下剤で腸を刺激してやっても気持ちよく排便が促されます。

ところが、胃腸の弱い人が多い昨今は、このタイプの便秘は少ないと思われます。

体力がない虚弱型の便秘で、３～４日排便がなくても不快に感じないのが特徴です。

このタイプでは、腸が怠けて便を送り出す力が弱っているため、強い下剤を使うと刺激が強すぎて腸に負担がかかり、腹痛や下痢を起こします。

胃腸が弱い傾向にある私たちの多くは、このタイプの便秘です。

便秘を解消するためには、いつも下剤で単に腸を刺激して無理やり排便をつけるだけではなく、自分に合った便秘薬を分量の調節をしながら服用することが大切です。

また、便秘は体質も関係するため、単に下剤を使い続けるだけでは根本治療は図れません。

たとえば、女性に多い便秘は、大本の原因である『腹部の血行不良』を改善する必要があります。

ポッコリお腹の方は血行不良から脂肪がついていることも多いので、このタイプの可能性が高いでしょう。

また、高齢者は『腸の働きが悪い』ことが原因で便秘を起こしやすいため、腸を補養しながら便通を行う力をつけてあげることも大切です。

漢方薬舗長春堂には、腹部の血流を良くして腸を元気にし、便秘体質を改善していく漢方があります。

便秘体質のままだと血液が汚れて代謝が低下しますし、太りやすくなったり、大腸ガンの原因にも…。

便秘にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談くださいね。