2022.05.11 <その他>に役立つ情報
今回は漢方の研修会で聴いてきた講演の話をお伝えします。
講演されたのは順天堂大学大学院の白澤卓二先生。アンチエイジングの研究で有名で、テレビなどにもよく出演されています。
この講演で紹介されて一番興味深かった実験が、アメリカのウィスコンシン州の大学で行われているアカゲザルの実験です。
この実験で、アンチエイジングとダイエットの深い関係がわかったのです。
普通の食事を与えたグループと、栄養は同じだけしっかり与えた上でカロリーだけを70%に制限したグループを飼育し、その健康状態を1989年から調査してきました。そして20年後、衝撃の結果が出たんです。
普通の食事を食べていたグループは5割がすでに死亡。生き残った5割もほとんどがメタボで何らかの病気にかかり、皮膚もたるんでしわが多くなっていました。
一方のカロリー制限食のグループはなんと8割が健在。しかも、そのほとんどが病気をせず、見た目もスリムで若々しいままだったんです。
さらに両グループのサルのMRIをとってみると、普通食のサルは圧迫骨折を起こしており、脳の委縮も進んで認知症状態でした。カロリー制限食のサルはというと、骨はしっかりしており、脳の萎縮もありません。
この実験結果を知って私が一番驚いたことは
カロリーを制限するだけでこれだけの差が出たということ。
栄養素が不足して、例えばカルシウムが不足して骨がもろくなるならわかるのですが、カルシウム量を含めて全ての栄養が同じだけ与えられているのにこれだけの差が出たのです。
なぜ、これだけの差が出たのか?
その原因が、最近注目を集めている「サーチュイン遺伝子」だと考えられています。
この遺伝子は別名「長寿遺伝子」。
人間の体内に存在している60兆の細胞の中にある遺伝子をすべてスキャンして、壊れたり傷ついていたりしている遺伝子を修復してくれる、という素晴らしい働きがあることが明らかになっています。
この遺伝子は寿命だけでなく、「老化や病気をくい止める働き」にも関与していることがわかっています。
この夢のような遺伝子をONにする方法が、カロリーを制限して空腹状態を作ることだったのです。
つまりダイエットは見た目だけでなく、身体の中身も若々しくする効果があることが、この実験から証明されたのです。
20歳の時の体重から±5kg以内であれば、あなたもカロリー制限食グループ状態で、サーチュイン遺伝子が働いている可能性が高いようです。
いかがでしょうか?
この講演で白澤教授が推奨していた「食べ過ぎを防ぐ食べ方」は
この3つを意識して食事をすると、体重減の効果がありますよ。
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