漢方薬舗 長春堂

〒545-0022
大阪市阿倍野区播磨町1-22-4

Tel/Fax 06-6624-2800

店舗地図

営業時間/10:00〜20:00
定休日/日曜・祝日

健康情報

皆様のこころと身体の健康に役立つ情報をお届けしています。

 こわーい油の話

今回は私たちが普段なにげなく摂っている油のお話です。

この油、成分的には「脂質」ですが、人の身体を形作る大切な物質です。どんな働きをするかといいますと…

  • 1.細胞膜の材料になる。
  • 2.脳・神経系の機能を保つ。
  • 3.体温を維持し、臓器を守る。
  • 4.肌・髪の健康を保つ。
  • 5.血液・ホルモンの材料になる。
  • 6.細胞を認識する標識になる。
  • 7.エネルギー源となる。

こんな働きをしてくれている油。ただ、摂りたい油と摂りたくない油があります。次にそれを見ていきましょう。

 油の種類
油

私たちが普段とっている油は主に次の4つです。

飽和脂肪酸 :
牛、豚、鶏などの食肉、ラード、バター
n3系脂肪酸(オメガ3):
魚の油、シソ油、亜麻仁油
n6系脂肪酸(オメガ6):
コーン油、ごま油、紅花油、大豆油
n9系脂肪酸(オメガ9):
オリーブ油、菜種油、バーム油

オメガ3、オメガ6、オメガ9は不飽和脂肪酸といわれる油です。これらはどの脂も身体には必要です。
しかし、現代人の食生活ではどうしても、身体に良い魚などに含まれるオメガ3の摂取量が少なく、肉類に含まれる飽和脂肪酸や料理によく使われるオメガ6を摂り過ぎてしまいます。

 オメガ6とオメガ3の摂取比率

数年前まで、厚生労働省の指標では、オメガ6とオメガ3の油の摂取比率は4:1のバランスが適当となっていました。
本当は1:1ぐらいが理想的だと思います。
では、実際は?

オメガ6:オメガ3の摂取比率は10:1ぐらいだと言われています。これだけ多くオメガ6を摂ると、花粉症やアレルギーの原因になることも…。
現代人にアレルギーが多いのは、オメガ6の摂り過ぎも関係していると思われます。

これを改善するには、

@週に最低3日は魚を食べるようにしましょう。魚に含まれるオメガ3には、DHAやEPAがあります。頭が良くなりますよ。

Aスナック菓子やファストフード、マーガリンなどオメガ6を多く含むものをなるべく控えること。(できれば摂らない)

これで、アレルギーや炎症物質の生成が少なくなるので、花粉症や喘息、アトピー、敏感肌の方はぜひ心掛けてくださいね。

 油と脂の違い

アブラという漢字には、「油」「脂」がありますが、その違いはご存知ですか?

正解は・・・

常温で液体の状態なのが「油」固体の状態なのが「脂」です。英語の表記でも「oil(オイル)」と「fat(ファット)」、はっきり別物扱いされています。

大きく分けますと、動物性のアブラは融点が高く、室温でも固体の形をキープできる「脂」

肉

一方、植物性のアブラは融点が低く、冷蔵庫に入れても容易には固まらない「油」です。

油

ただ、動物性のアブラの中で唯一の例外が、魚油
冷たい海水の中、魚の体内でサラサラの液体を保っているだけに、融点はかなり低く、室温で液体の状態です。

 体内での動物性アブラ

ではここで、イメージしてみましょう。

人間の体温は36〜37℃です。牛の体温は38〜39℃、同じく豚は38.5〜40℃、鶏は41.5℃もあります。人間よりも高いですよね。
その脂、人が摂るとどうなるでしょう?
当然、人の体温の方が低いので、脂は体内で固まり、血液はドロドロに…。肉の食べ過ぎは、問題ですね。

では、魚の油は?

「油」と書くぐらいですから、室温では固まらず、サラサラしています。魚の油に含まれるDHAやEPAには血液サラサラ効果があります。

肉ばっかりで魚はあまり食べないという方は、ドロドロ血になっているかも。肉の「脂」より、魚の「油」の方がオススメです。肉ばっかりという方は、お魚も食べてくださいね。

 バターとマーガリン
バター

バターは動物性の脂。常温で固体です。では、マーガリンも常温で固体なので、動物性の脂かというと…、そうではありません。マーガリンの原料は植物性の油なのです。

これだけだと、植物性の油であるマーガリンの方がなんとなく身体に良さそうな気が…。
ただ、なぜ植物性の油であるマーガリンが常温で固体なのか? というのが問題です。

それは、本来常温で液体である植物油に色々な添加物が加えられて、固体となっているのです。つまり、本来自然界にはない、不自然な状態に化学の力でしている食べ物、といえます。

マーガリンを作るために、液体を固体にするため「水素添加」という方法で、化学的に無理やり油の性質を変えているのですが、その過程で悪名高い「トランス脂肪酸」が作られます。

日本マーガリン工業会のホームページのQ&Aでも、「トランス脂肪酸というのは、液体の油を化学処理(水素添加)して固体にすると生成する物質です」と書かれています。「化学処理」って、ちょっとこわいですよね。

このトランス脂肪酸、過剰に摂取すると心臓血管系の病気のリスクが高まると言われています。欧米では各国がトランス脂肪酸の使用規制に乗り出し、アメリカでは食品への表示が義務付けられています。

こういったことを考えると、バターも摂り過ぎは身体に良くないとは思いますが、マーガリンの方がもっと良くないような気がしませんか? 化学的に作り上げられた食品ですし。
どうせパンに塗るなら、私はバターをオススメします。味もバターの方がおいしいと思いますしね。ただし、量には注意ですよ。